3月のつぶやき4

早朝、映画『ムーンライト』を観る。
昨年のアカデミー賞で作品賞を受賞したもの。
黒人の肌は月の光を浴びると青く輝く。
艶かしくも、妖しく、繊細な光の融合。
一人の同性愛者の黒人の人生について。
繊細な心は記憶のフックとなり留まり続け、やがて結晶化する。

空白を与える長回しの映像。
それは観る者を強制的に予期させる。
なんとも美しい音楽、それはそれは多彩な音色を奏で。

許せなかったことが、刻を重ねることで許せたり。瞬間的な美を、大切に胸の内に潜めていたり。それは月光に青く輝く、黒人の肌のように妖しくも美しい。



清濁合わせ飲む器がないと大きくなれない。
器を、大きく、大きく、大きく。



良い本や映画と出会うと人生が豊かになる。



見わたせば花も紅葉もなかりけり
裏の苫屋の秋の夕暮れ
藤原定家

何もないのに、イメージだけは広がる。



仕事が早い、というのはそれだけで能力ですよね。
1番手と2番手の差って、仕事の早さだけだったりする。
微差は大差。



ホタルイカが口の中でギラギラして溶けていった。
ぬめり、ぬめり、ぬめり。
僕は質感が好き。



最近、取材なんかで色んな人の話を聞くのだけど。何故売れたのか?っていう問いに対して「偶然だ」ってみんな言う。
デザイナーの藤原ヒロシさんもそうだし、作家の町田康さんもそう。
「どうすれば売れますか?」って聞かれても、答えようがないって町田さんは言った。時代も違えば、環境も違う、性格も君とは違うんだから、同じことしても売れるとは限らない。
小説を我慢強く書き続けることができる性格に生まれたのも含めて運なんだ、と。
でね、テレビを見ていて所ジョージさんが出ていたの。なんか、輪投げにハマってるとかそういう話。そこで、いいこと言ってた。

「正直、オレが売れたのは偶然。でも、この輪投げをやっていて気付いたんだけど、偶然は偶然でも、偶然に向かっていかないと偶然は起きないんだよね」

いい言葉だなぁ、と思った。
色んなことが偶然なら、偶然が起きるように心掛けないとね。
ギャンブルだって負けの率の方が高い。それならば、チャレンジする回数を増やせばいい。分母を増やせば、自然と分子も増える。
で、相対評価しては自分が負けちゃうから、誰とも比較せず自分で考えなきゃいけない、って。
町田康さんは言った。

「オモシロイ文章を書こうと思えば、オモシロイ人間にならなきゃいけない」

藤原ヒロシさんは言った。

「時間と継続は馬鹿にならない」

ただ続けていることでも、その蓄積は評価に繋がる。
誰が何を言おうと、20年続ければ見られ方は変わる。←藤原さんは好きな時に好きなことを好きなだけやればいいっていうのがメインの考えだけど。
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