CafeBarDonna vol.2

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最近よく考えることがあります。

「頭が良いって何だろう?」

問いかけに対してすぐに答えを出す。
それは一見、聡明な印象を与えます。
機転が利くというか、頭脳明晰というか。
だけど、「じっくり、ゆっくり、ローギアで考える」というのも重要なのではないか、と思うようになりました。


「頭の回転が速いこと」=「頭が良い」というのは分かり易い図式ですが、必ずしもその答えが良い結果をもたらすとは言い切れません。
考える速度は遅いけれど、思考の範囲が深い方が、時にすばらしい答えを導き出すこともあるのです。
このネット社会、情報の洪水の中、SNSやLINEなどのコミュニケーションツールにおいて迅速な言葉(発信や回答)を誰もが求められています。
「答えた」途端、間髪入れずに次なる情報や問いかけが波のように押し寄せて、思考が移っていく。
サーフィンのように華麗に波に乗っているようですが、もしかすると思考において、それはショートケーキのホイップの部分しか味わっていないのかもしれません。
スポンジまで味わった上で、そのケーキに対する感想(答え)を出す。
そんな胆力、我慢強さもまた人生に奥行きを出すためには必要な力なのかもしれませんね。


僕の好きな言葉で、

「私はそれほど賢くはありません
ただ、人よりも長く問題と向き合っただけです」


というものがあります。


これは、かの天才物理学者アルバート・アインシュタインの言葉です。
彼が天才であるということは紛れもない事実ですが、その才能の秘密は次々と押し寄せる問題に目移りせず、ローギアでじっくりと一つの問題と向き合ってきたところにあるのかもしれません。



さて、今回紹介させて頂くお酒はジンについて。

ジンというとご存知ですか?

無色透明な蒸留酒。
ジントニックやマティーニなどのカクテルで使用されます。
このジンというお酒は「オランダで生まれ、イギリスで洗練され、アメリカで栄光を与えられた」と言われています。
もともとは熱病に効く薬(利尿剤)として作られました。
穀類(大麦・ライ麦・ジャガイモなど)を原料とし、ジュニパーベリーの上に流すことにより香りづけがされました。
ジュニパーベリーというのはセイヨウネズ(ヒノキ系の球果)ですね。
ヒノキを思い出してもらえれば、鼻に抜けるような爽やかな香りをイメージしやすいのではないでしょうか。


写真のジンはボンベイ・サファイヤといいます。
その名の通り、サファイヤ色の美しいボトルです。
ボンベイというのはインドの都市名ですね。

インドって昔、イギリスの植民地だったんです。
そこで人気を博したからこの名がついたといいます。
(この手の話題になると耳を塞ぎたくなる〈この場合目を塞ぐ〉方がいるのも分かります)

「そもそもオランダからなぜイギリスへ?」
ということなのですが、当時のオランダの国王オレンジ公ウィリアムがイギリスの国王にも就任してしまったんですね。
つまりオランダとイギリス両国の王様になった。
17世紀末のことです。
この王様がとにかくジンが好きだった。
イギリスでもオランダ同様にジンの製造をはじめ、国中に普及させたんです。
それが世界中に広がったきっかけは禁酒法時代のアメリカ。
ここでようやく「栄光を与えられた」のですが、それはまた別の機会に。


『ボンベイ・サファイヤ』

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世界各国から厳選された10種類のボタニカル(植物)を使用しています(一般的なジンでは4〜5種)。
ボトルの側面に描かれたイラストはそのボタニカルたち。
華やかな香りが印象的です。
ロックでももちろ美味しいですし、ジントニックでシュワシュワと爽快なのど越しと鼻に抜ける華やかな香りを楽しんでもらうこともオススメです。




『服をつくる』

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世界的に活躍するファッションデザイナー山本耀司氏の人生とその哲学について綴られています。

彼が芸術文化勲章である「コマンドゥール」をフランスから叙勲されたのは有名な話。
服はライフスタイルや生き方の提案でもあり、着る者の人生と大きく関わっています。
それは「食」と同じように文化として生活には切っても切れない関係です。

簡潔な文章の中に散りばめられた数々の思考のヒント。
「イシ・エ・マントゥノン」
日本語にすると「ここで、今」。
過去を振り返らずに、ここに起こる今に全てを注いだ男。


カクテルを飲みながら、その感性に触れてみてはどうでしょう?
生活の中に芸術を。
そして楽しみとしての酒を。


※トップの写真は東紀州の世界遺産『丹倉神社』の石段です。深い緑に惹かれました。
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