恩智神社の宮司さんに話を聞いたらスゴかった!

恩智神社の歴史。



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先日、八尾の恩智神社に取材に行きました。
鳥居をくぐり、長い参道を一歩一歩進むごとに空気が静謐に。

「トンネルの向こうは、不思議の街でした。」

と、ジブリ映画『千と千尋の神隠し』のキャッチコピーを思い出します。
額に浮き出た玉のような汗を拭いながら、石段を上がります。





「木々に包まれた長い参道を抜けると、そこは神聖な場所でした」

清らかな空気を肺に吸い込み、心も身体も浄化されていくような感覚に。
整理された自然。
「ありのままの美しい姿」を常しえに。
日々の細やかな手入れをすることで、「ありのまま」であるかのような自然体と清らかさが浮き上がる。
この地域の人々は、この神社に、この山に、そしてこの土地畏敬の念を抱いている。
漂う空気から読み取られる、ぬくもりと敬意。



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1500年以上の歴史を誇る神社。

「歴史の長さから土地への信仰心が生まれたのだと思います」
そう仰るのは恩智神社宮司の新海英宣さん。


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恩智神社の由緒

当社の創建は大和時代の雄略年間(470年頃)と伝えられ、河内の国の御守護のためにお祀りされた神社で、国内でも有数の古社であり、後に延喜式内名神大社に列する神社であります。
《恩智神社のHPから》


いやはや、これには驚愕です。
恩智神社の創建は470年。
単純計算でもその歴史は1500年を誇ります。





「この地には神武天皇を救ったという逸話が伝えられていますから、恩智の土地に人々が住み始めたのは少なく見積もっても3000年以上前です」

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そう話すのは山口光一さん。
この土地で生まれ育ち、恩智での地域活動を牽引されてきた立役者です。
今回の恩智神社への取材を仲介してくださいました。





その悠久の歴史が、信仰心を生み、連綿と受け継がれる敬意愛情を育んだ。





恩智の人々はその長い歴史を代々受け継いできました。
親から子へ、子から孫へ。
その想い、その教えは、心の奥深くに刻まれ、また自分自身がそれらを後世へと伝えていく。



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一人一人がルーツを大切にすることで、土地の神様に対してお仕えしていくという気持ちを根底に抱くのだと思います。
それは意識せずとも当たり前の感覚となっていく
新海さんはそう話してくださいました。






「恩智とは『恩のある地』です」

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脈々と歴史を受け継いできたその秘密は「助け合い」だとお二人は仰いました。

一人の力ではどうにもならない。
仲間と一致団結して守っていく。


仲間意識の強さは土地が育んだ副産物。
「だから恩智の人間は人助けの心が強いですよ」
新海さんがそう話すと山口さんも大きく頷いた。



「困った人は必ず助ける」

恩智のDNAに流れる心。
神武天皇が九州から瀬戸内海を越え、大阪湾に入った時に敵陣に襲われました。
その時に恩智の人々が神武天皇をかくまい、助けたという口伝が残っています。
「困った人を助ける心」はその頃から受け継がれているのかもしれません。

毎年の恒例行事も地域の人が力を合わせて作り上げます。





8月1日に行われる夏季大祭。

夏季大祭(夏祭り)では布団太鼓と神輿を担いで131もの石段を上ります。
1500キロもの太鼓台を担いで駆け上がる様子は壮絶です。


この夏祭り、994年から続く恩智神社の例祭。
1000年以上続く歴史があります。
現在使用している神輿は1700年以上前のもの。


皆、その責任を背負い、祭りを作り上げるのと言います。
実は今回の取材はこの夏祭りを記事にさせて頂くためのプレインタビュー。



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「みんな、それは全力ですよ」

そう言ったのは山口さん。

「怪我やトラブルが起きて次の年に祭りができなくなったら大変です。
『あいつの年で歴史が途切れた』
そう言われかねません。
何せ1000年以上続いているお祭りですからね。
細心の注意を払いながら万全の態勢で臨みます」



青年団の方々は一年を通して祭りの準備にとりかかります。
昨年の祭りが終わった時に、新しい団長が「今日から次の祭りがはじまりました」と宣言したそうです。
その気概に山口さんも感心し、思わず背筋が伸びたと仰いました。





「皆の気持ちが入ることで神社は繁栄します」

宮司、新海さんの言葉。
「恩智の夏祭りは地域の人々全員でつくり上げるもの。


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世の中が変わっても神様は変わりません。
その時代時代で社会は変わりますが、根本の想いは同じなのです」



恩智神社の神秘性。
そこには想像以上の人々の迫力と、その想いが込められていたのです。
清らかさは地域の人々の日々の畏敬によるものでした。
土地が人々を愛しているのか、人々が土地を愛しているのか。
相思相愛。
お互いへの労りが地域を守り続けているのだと思いました。



特に印象的だったのは、山口さんへの質問の答え。

「山口さんにとって恩智の祭り、または恩智とは何でしょう?」


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「性格の一部です」

恩智神社に入ると、姿勢が良くなる。
散歩をする時でも前を通ると感謝の言葉を述べるのだそうです。

そう言わしめる恩智の魅力
ただただ感嘆しました。



皆さん、8月1日に行われる恩智神社の夏季大祭
是非足をお運びくださいませ。



《恩智神社HP》クリックしてください♪



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最後に…

「木々に包まれた長い参道を抜けると、そこは神聖な場所でした」

印象的な恩智神社の参道。
131もの石段。
この参道を布団太鼓が駆け上ります。

汗を流しながら、力いっぱい、担ぐ男たち。
躍動する魂。

その光景は生命の神秘を感じさせてくれます。



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《木々に包まれた静謐な空間》



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《さぁ、あと少しで到達!》



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《拝殿から振り返った風景》
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